新規図案作成時の値の設定について

Wednesday, January 12, 2011
By keiji
図案を作成する際に、図案の大きさをどのように指定したらよいのかという質問がよく寄せられるので、ここで解説したいと思います。

新規図案の作成(または画像から変換)を選ぶと、以下のダイアログボックスが表示されます。
(なお、作者名、COSMOのパレットはPro版のみ対応です。このスクリーンショットはまもなくリリー予定の最新版を基にしています。既存のバージョンでも基本的には同じです。)

作品名
図案の名称を入力します。

作者名
Pro版のみ。作者の名前を入力します。デフォルトではユーザー登録の名前が入ります。この名前は印刷時の著作権(Copyright)表示に使われます。

布の種類・布名
布名を指定します。アイーダかリネンの場合はラジオボタンで選びます。それ以外の布の場合は、布名に布の名称を入れます。布の名称を指定した場合、印刷時の布名は、入力された布名が使用されるので、アイーダかリネンの選択は無視されます。(この点、UIに問題があると思うので、「その他」の選択を追加する予定です。)
逆に、アイーダかリネンを指定したならば、布名は入力しなくてもいいです。

なお、次の「刺繍目1目に布目」の数指定が図案サイズの計算に反映されるには、リネンを選択してください。アイーダを選ぶと、計算上常に1とみなされます。(ある意味、これはバグのような気がしますが...。現在再検討中です。)

刺繍目1目に布目
これは1クロスステッチを指すのに、いくつの布目を使用するかの指定です。
通常は、アイーダだと1、リネンだと2を指定することになります。なぜなら:

アイーダの場合: すべての穴を使用する。升目を見た場合、その四隅の穴に挿すので、一刺しが布目に一致します。(一刺しあたり穴が4個)
リネンの場合: 通常、穴を一つ飛ばしで指すので、一刺しあたり布目が二つあります。(一刺しあたり穴が9個)

原理上、Quarter Stitch等は刺繍目1目に布目が2でないとできないことになります。
KG-Chart上はその値に関係なくQuarter Stitch等をデザインできますが、物理的に可能かどうかはこの値によりますので注意してください。

なお、前述したとおり、この値を図案サイズの計算に反映させるには、今のところ、「リネン」を選ぶ必要があります。

布のカウント数
布の単位あたりの目数を指定します。クロスステッチ用の布を買う際にxxカウントの布という風に買うと思いますが、その値です。

縦横別々の値を指定したい場合は、「たてを別に指定」のチェックボックスをチェックします。一枡が正方形でない布を使用する場合に使います。普通のクロスステッチだと指定することはないと思います。

図案の大きさ
図案の大きさを指定します。図案のカウント数か、実際のサイズ(cm)で指定します。
カウント数を変更すると、実際のサイズが自動計算されます。
同じく、実際のサイズを変更すると、カウント数が自動計算されます。

パレット
DMCかDanish Flower Threadから選びます。Pro版の場合はCOSMOも選択できます。


さて、よくある質問は、「これこれこういうサイズの図案に仕上げたいのだが、そのためには数値はどう入力すればいいのか」というものです。

実のところ、現状の新規作成ダイアログボックスの機能は既に、出来上がりサイズがあって、布があって、そこからカウント数が自動計算されるという流れになっています。(UIの配置はそうなっていないのでわかりにくいかもしれません。)

実際は、まず、作品をデザインするに当たって、どの布を使って、どれくらい細かい布を使用するかを考えます。
目が細かいのか、荒いのか、1目あたり布目を多く取るのか標準か、などです。
自分の好きな細かさの布があると思いますが、それが元になると思います。布の種類によっても変わると思いますが。

標準的な布の場合、
アイーダ: 16 count/inch
リネン: 28 count/inch
だと思います。 (数字が大きいほどステッチが細かくなります。)

そこから、布目あたりのサイズが計算されます。1 inch = 2.54 cm として、上記の数値の場合、

アイーダ: 16 count/inch ==> 2.54 / 16 = 0.16 cm
リネン: 28 count/inch ==> 2.54 / 28 = 0.091 cm

となります。そうすると、1クロスステッチのサイズは、刺繍目1目の布目数を考慮すると、
アイーダだと1 ==> 0.16 x 1 = 0.16 cm
リネンだと2 ==> 0.091 x 2 = 0.182 cm

となります。
そうすると、希望する出来上がりサイズがわかっている場合、そのサイズをこの値で割るとカウント数が出ます。

例えば、出来上がりサイズが10cm四方で、アイーダを使うとすると、10 / 0.16 = 62.5 なので、約 62 x 62 カウントの図案になります。
もし、リネンを使うとすると、同じ出来上がりサイズの場合、10 / 0.182 = 54.9 なので、約 55 x 55 カウントの図案になります。

逆に、100x100カウントの図案を作った場合、出来上がりサイズは、
アイーダ: 100 x 0.16 = 16 cm 四方
リネン: 100 x 0.182 = 18.2 cm 四方
になります。

要約すると、
リネンの場合: 「リネン」を選択し、刺繍目1目の布目数は「2」を入力し、出来上がりサイズを指定すると、カウント数が計算されます。
(または、カウント数を指定すると、出来上がりサイズが計算されます。)

アイーダの場合: 「アイーダ」を選択し、刺繍目1目の布目数は「1」を入力し、出来上がりサイズを指定すると、カウント数が計算されます。
(または、カウント数を指定すると、出来上がりサイズが計算されます。)

式としては、図案のカウント数 C を計算するには、出来上がりサイズw (cm)、布のカウント数 s、刺繍目1目に布目数 n とすると、

C = w / ((2.54 / s) x n)

と、なります。または、カウント数から出来上がりサイズ w (cm) を計算するには、

w = C x (2.54 / s) x n

と、なります。

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