はじめに

クロスステッチ図案作成ソフト “KG-Chart for Cross Stitch” は、クロスステッチの図案を描くことを目的として開発されました。クロスステッチの図案というのはある種特殊な画像であり、ステッチ単位(ドット単位)の描画が必要で、かつ、ドット毎に色を区別するための記号をドット内に描画できる必要があります。また、描画する色はクロスステッチで使う糸メーカーの配色に合わせたものが求められます。こういったソフトは、海外版はいくつかありましたが、日本語版に関しては、開発をはじめた頃(2000年3月)にはあまりありませんでした。そこで、日本語版で、クロスステッチの図案を作成するために特化したツールの要求に応え、クロスステッチ図案作成専用のソフトを作成することにしました。

開発にあたって留意した点は以下のとおりです。

  1. ステッチ(ドット)単位の描画を中心に考える。
  2. 色を明確に区別するためのステッチ単位でドット内に記号表示ができるようにする。
  3. 糸の配色のパレットを用意する。
  4. バックステッチに対応する。これは、線(ベクトル)による描画・編集に対応することになります。
  5. クロスステッチ特有の要求を出来るだけ取り入れる。(カラーパレットや、ドット・ベクトルの同時編集など。)
  6. “使いやすさ”、“描画しやすさ”を求める。

本書は、「KG-Chart for Cross Stitch」の使用方法を解説することを目的として著しました。

本ソフトを開発するにあたり、多くの方々にご協力いただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

2001年9月26日
生田圭司

1.05版追記
今回のバージョンから、対応するステッチの種類を増やしました。主としてハーダンガー刺繍・ビーズ織に対応するものです。今後もステッチの種類を増やしていきたいと思います。
2002年1月3日
生田圭司

1.07版追記
今回のバージョンでパレットの色を再調整しました。画面で見た場合に、より元の糸の色に近づけ、完成時の色が予想できるようになりました。また、ビーズ刺繍向け手順書の印刷ができるようになりました。
2002年10月14日
生田圭司

1.07.11版追記
このリリースで、フリーウェア版で一部機能制限された KG-Chart LE for Cross Stitch をリリースしました。
2004年3月14日
生田圭司

1.09版追記
リリース1.08以降は、バグ修正や開発環境の変更等による製品の安定化に特化しています。要望の特に多かった機能も追加しました。また、ユーザーズガイドをオンライン化しました。変更内容をすぐに反映するようにしたいと思います。
2008年12月28日
生田圭司