猫の尻尾も借りてきて (1983) 久米康之 ソノラマ文庫

Friday, January 13, 2006
By keiji
はっきり言って、私のSFベスト1。タイムトラベル物としてベスト1だと思うほど、非常に良くできたSFである。
かつて、ソノラマ文庫で出版されていて、今でも大事に持っている。
SFを評価する上で私が大事だと思う5大要素 (SF的に正確、ロマンス、タイムトラベル、人工知能、ジュブナイル向け)を含む。
トリックや全体の一貫性などの完成度の高い小説。タイムトラベルのパラドックスをうまく解決している。

現在は絶版らしいが、ぜひ電子書籍でもいいから復活してほしいと思う。

ちなみに私的なSFの評価ポイントは以下の通り:
  • SF的に正確
    ハードSFという意味ではなくて、SF的なアイデアが、ストーリー上一貫しているということが重要。ハードSFを特に好むが、そうでなくてもあからさまな矛盾が無ければOK。
  • ロマンス、ハッピーエンド、または、想像外
    最後にハッピーエンドは必須。ハッピーエンドで無い場合は、スケールが大きいか予想外の終わり方かをするものがいい。「幼年期の終わり」等。
  • ジュブナイル向け、または読みやすいもの
    ジュブナイル向けは意外と冒険心をくすぐるものが多く、かつわかりやすいので気楽に楽しく読める。
  • タイムトラベル
    ただし、単なるタイムトラベルではなくて、パラドックスを生じないよう考えてあるもの。もしくは、時間軸だけでなくて、次元を超えた移動・冒険でもいい。
  • 人工知能
    ロボット、もしくは純粋に人工知能のみ。 コミカルな性質を持つものがよりいい。(例:KITTやMarvinなど)

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